サンアンコー(三暗刻)とは!メンゼンでトイトイと複合すると?

 

麻雀の役というのは、基本的に鳴いたときよりも鳴かないときの方が点数が高くなります。

 

ポンやチーをするよりも、自分だけで集めるほうが難しいですから当然ですよね。

 

対局中に鳴いてしまったため、点数が安くなってもったいないことをしたな、と思ったことはありませんか?

 

複合する役の数も、鳴かないときの方が鳴いたときよりも圧倒的に多いです。

 

鳴かないででできる役というのは、ピンフ、リーチ、ツモ、イーペーコーなどがありますが、どれも複合すると力を発揮する役ばかりです。

 

なので鳴かないとき、つまりメンゼンのときの方が、役の破壊力が大きくなるんですね。

 

メンゼンで仕上げると強力な麻雀の役で「サンアンコー(三暗刻)」という役があります。

 

サンアンコーというのは、文字通りアンコーが3つできた形のことですね。

 

このサンアンコーはどんな役で、成立する条件や役作りのポイントは何なのでしょうか。

 

そこでここでは、このサンアンコーについて解説したいと思います。

 

こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓

スポンサーリンク

サンアンコーの役と作り方

サンアンコーの「アンコー」ってなに?

サンアンコーのアンコー(暗刻)とは、つまりポンしないで手牌の中にコーツを作るということです。

 

同じ牌を3枚そろえるコーツには、ポンして揃えるミンコーと、ポンしないで自分で3枚集めるアンコーがあります。

ミンコーの例

アンコーの例

 

ミンコーは相手からポンしてコーツを作ることで、アンコーは自分のツモだけでコーツを作ることですね。

 

ですからそのアンコーを3つ作ることを「サン(3)アンコー」というんですね。

 

ちなみにアンコーを4つ作ることを「スー(4)アンコー」といいますね。

こちらは役満の役なのですが、あとで詳しく解説します。

 

あがりが遠のく鳴きのコツと対処法3選!実戦向きの役作りとは!
麻雀でポンやチーなどの鳴きはとても大事なことですよね。 鳴くことで役作りを速く進めたり、役を確定させることができますし、守りの面でもツモ順を変えたり、リーチ一発などを消すことができます。 鳴くこと...

 

サンアンコーの作り方は3つのメンツをアンコーにする

サンアンコーは3つのアンコーを作る形ですから、あがりの形は次のようになります。

サンアンコーの例

 

上の牌姿では、と、  と、の3つがコーツになっていますね。これでサンアンコーになっています。

 

残りの1つのメンツは、シュンツでもコーツでも構いません。

 

またこのサンアンコーの役はメンゼンでも鳴いていても2翻の役となります。

サンアンコーが成立する条件

サンアンコーは3つのアンコーを作る役なのですが、手の内にアンコーが3つできていないときは注意が必要です。

 

アンコーが2つできていて、相手の捨て牌のロンで3つ目のコーツができる場合は、それはアンコーにはなりません。

 

それを次の例で詳しく説明します。

サンアンコーになるか?

上の牌姿では、テンパイしていますね。

待ちは、 とシャンポン待ちになっています。

 

ですが、このときロンあがりするとサンアンコーにはなりません。

 

ロンというのは相手の牌を使っているので、アンコーではなくミンコー扱いになるんですね。

 

ですからこのときあがれるのは、ツモあがりの場合だけなのです。

 

ツモあがりの場合はアンコーとして認められますからね。

 

なのでこのような場合は、ツモあがりだけができてロンあがりはできないことになります。

 

サンアンコーを狙っている時、このようにシャンポン待ちになることはよくあることなので、あがり方に注意しましょう。

 

麻雀でツモとロンはどちらが得か?意外と深いあがり方の雑学話!
「ツモった~!リーチ一発ツモドラ3!」 「それロン!わたしの親、連荘ね~」 このように、麻雀のあがり方にはツモとロンがあります。 あがった瞬間はその喜びと驚きで、つい大声になってしまうこともあると思...

 

サンアンコーと複合する役

 

サンアンコーは3つのメンツを使う役なので、複合できる役はそんなに多くありません。

 

サンアンコーと複合しやすいのは、タンヤオ、ヤクハイ、ホンイツ、トイトイなどです。

 

2から8までの牌でメンツを作ればタンヤオと複合します。

 

そして、サンアンコーの残りの1メンツをヤクハイにすると、ヤクハイ1翻と一緒にトイトイの2翻も自動的に付いてきますね。

 

また1種類の数牌と字牌で作ればホンイツの役が付きます。

 

このほかにも、難しいですが強力な役があります。

 

それが「ホンロートー」です。

ホンロートー・サンアンコーの例

 

ホンロートーは一九牌と字牌を使ってトイトイの形を作ったものです。

 

このホンロートーでは使える牌が少ないので、役作りの難易度はかなり高いです。

 

このホンロートーの3つのメンツをアンコーにすれば、例のようなホンロートー・サンアンコーの完成ですね。

 

老頭牌とヤオチュー牌の違いとは!その意味や狙える役、戦術は?
麻雀の牌にはいろいろな名称がついています。 マンズ、ピンズ、ソーズ、字牌などですね。 この他にも麻雀牌を分ける言葉として、数牌や一九字牌、それに老頭牌やヤオチュー牌という言葉があります。 こ...

 

メンゼンでトイトイと複合した場合は?

 

サンアンコーは手の内にコーツが3組できています。

 

このときに4つ目のメンツもコーツにすると、トイトイの役が複合しますね。

サンアンコー・トイトイの例

 

上の牌姿では、4メンツともキレイにコーツができていますね。

 

これは鳴いている場合を考えていますが、鳴かない場合、つまりメンゼンの場合はどうでしょうか。

 

メンゼンでサンアンコー・トイトイを作った場合、それは「四暗刻(スーアンコー)」という役満になります。

 

アンコーが4つできたということですね。

スーアンコー

 

ですがサンアンコー・トイトイはすべてがスーアンコーになるわけではありません。

 

手の内で4つのアンコーができていればスーアンコーになりますが、ロンあがりなどでコーツを揃えた場合はサンアンコー・トイトイになるんですね。

 

ですからサンアンコー・トイトイの場合は、ロンあがりかツモあがりかで役が大きく変わってきますので、あがり方に気をつけましょう。

 

麻雀のトイトイの狙い目とは?三暗刻や四暗刻との違いを解説!
麻雀の役でトイトイ(対々和)というものがありますね。 同じ牌を集めた3枚の組を4組作る役ですね。 このトイトイはメンゼンで2翻、鳴いても2翻という役なので、鳴くのが好きな人にとってはとても使い勝手...

 

まとめ

 

ここでは、サンアンコーについて解説しました。

 

<サンアンコーについて>

・サンアンコーの役と作り方

・サンアンコーが成立する条件

・サンアンコーと複合する役

・メンゼンでトイトイと複合した場合

 

サンアンコーは鳴くのを我慢しないとできない役なので、狙う際にはポンをしないように注意しましょう。

 

初心者が麻雀で振り込んでも落ち込んではいけない3つの理由!
麻雀では、どんな人でもあがることもあれば、振り込むこともあります。 麻雀をやっていて振り込んだことがないという人はいないはずです。 「最初から振り込んだらもうやる気が出ない…」 そう思ったことはあり...

 

麻雀牌の白(ハク)には面白い雑学や特別なローカル役があった!
麻雀牌はマンズ、ソーズ、ピンズ、字牌とあって、それぞれ1種類につき4枚の牌が存在しますね。 全部で34種類、136枚の牌があります。 考えてみると、麻雀牌の数ってすごく多いですよね。 それに麻雀牌の...

 

複合しやすい役満とは?一撃必殺の点数ゲットの方法の解説3選!
あなたは麻雀の役満をどれくらい知っていますか? 役満を実際に出したことはなくても、知識として知っている役はあると思います。 役満の形は美しいものが多いので、とても覚えやすく、いつか出してみたいと憧れるもの...

 

densuke003

Comments are closed.